要旨:『おくりびと』は「おくりびと」の生活に注目し、観客や評論家の大きな注目を集めた。そして2008年にアカデミー賞では54年ぶりに外国語映画賞を受賞した。映画『おくりびと』はチェロ奏者の小林大悟が納棺師になったという経歴に重点を置いて論じる。本論文は映画『おくりびと』の職業観を述べ、日本人の職業観の発生原因と影響を究めた一方、日本人の文化と心理へのさらなる理解を深める。
本論文は、まず第一章では映画中の職業観について簡単に述べる。主に、(1)協力しあう人事関係;(2)正社員への憧れ;(3)「男は仕事,女は家事」という社会慣習;(4)自分を正視する仕事ぶり、などあると思われる。次に、第二章では日本人の職業観の歴史的原因と現実的原因を整理する。歴史的原因には村落共同体と稲作文化、「イエ」制度、「家元」制がある。現実的原因には終身雇用制度と人事考課と昇進パターンの三つの面が含まれていると考えられる。さらに、第三章ではこんな職業観が生ずる影響を考察する。積極的な影響は主に、勤勉な態度や共存する意識や世界一流の製品とサービスがある。消極的な影響には、「過労死」の現象と心理的な圧力と挫折感と家庭との離れが分析できる。
日本人の職業観や原因や影響の考察を通し、日本という国をより深く理解するのに役立つ。また、中国の若者の教育にも意味の内容があると思われる。客観的条件の制限があるゆえに、本論文は現実的生活中の日本人の職業観とその表現を分析することに触れていない。今後もっと多くの資料を採集することで引き続き研究していきたいと思っている。
キーワード:おくりびと 日本人 職業観
目次
中文摘要
要旨
はじめに1
1、『おくりびと』の中に現れる日本人の職業観1
1.1、協力しあう人事関係1
1.2、勤勉で、真面目な仕事態度 2
1.3、正社員への憧れ2
1.4、「男は仕事,女は家事」という社会慣習3
1.5 、自分を正視する仕事ぶり3
2、日本人の職業観の形成原因4
2.1、歴史的原因4
2.1.1、村落共同体と稲作文化4
2.1.2、「イエ」制度 5
2.1.3、「家元」制 5
2.2、現実的原因5
2.2.1、終身雇用制度5
2.2.2、人事考課6
2.2.3、昇進パターン6
3、職業観の影響 6
3.1、積極的な影響6
3.1.1、勤勉な態度6
3.1.2、共存する意識6
3.1.3、世界一流の製品とサービス7
3.2、消極的な影響7
3.2.1、「過労死」の現象7
3.2.2、心理的な圧力と挫折感7
3.2.3、家庭との離れ8
おわりに9