要旨:本稿は「わけだ」、「はずだ」、「べきだ」のことについて論じる。この3つの詞は中国の日本語学習者にとって、似ているから、その区別がつきにくく、誤用が生じてしまう。本稿では、できるだけ日本語学習者に理解してもらえる形で、「わけだ」・「べきだ」・「はずだ」の意味と使い方法を簡単に整理する。学習者がうまく使い分けするために、具体的な例をあげ、「わけだ」・「はずだ」・「べきだ」の相違点を説明し、どのような場合に言い換えるかを考察する。そして、それについての中国学習者の誤用調査をする。今回はアンケート調査を通じて、学習者の習得情況を解明し、誤用の原因を分析する。それが中国の日本語学習者の勉強に役に立つということが目的である。
キーワード:わけだ はずだ べきだ 使い分け 誤用
目次
要旨
中文摘要
1. はじめに-1
2. 先行研究-1
2.1 「わけだ}について-1
2.2 「はずだ」について-2
2.3 「べきだ」について-3
3. 「わけだ」・「はずだ」・「べきだ」の使い分け-4
3.1 「わけだ」と「はずだ」の使い分け-4
3.1.1 「はずだ」と「わけだ」-4
3.1.2 「はずがない」と「わけがない」-5
3.2 「べきだ」と「はずだ」の使い分け-5
3.3 まとめ-6
4. 中国の日本語学習者の誤用調査-8
4.1 アンケート調査の目的と形式-8
4.2 アンケート調査の分析-9
4.3 原因分析-11
5. おわりに-12
参考文献-12
付録-13