要旨:美意識とは、人が美しいと感じる心の働きである。美しいと感じる対象は個体差が大きく、時代、地域、社会などによっても大きく異なる。日本語の美しさは、自然の中から生まれてきて、自然の姿の美しさをそのまま表していて、日本人の「自然崇拝」の美意識を反映している。本稿では主に「日本人の美意識」の定義について、自分の見解を述べ、「日本の四季が織り成す美しい日本語」を山下景子の『美人の日本語』の中から選んだ具体的な言葉で示しながら論じ、「日本語の美しさ」についての理解を深めようとする。本研究の目的は、各言葉の共通項を見出し、日本人の美意識を分析し、「日本語の美しさ」とは何かという結論を出すことである。
キーワード:美 日本語の美しさ 日本人の美意識
目次
要旨
中文摘要
1.はじめに-1
2.美意識の定義-1
2.1「美」の定義-1
2.2「美意識」の定義-2
3.日本語の美しい言葉-2
4.四季が織りなす美しい日本語-4
4.1 春-4
4.1.1〈山笑う〉-4
4.1.2〈花筏〉-4
4.1.3〈花明かり〉-4
4.1.4〈花信風〉-5
4.1.5〈東雲〉-5
4.2 夏-5
4.2.1〈蛍狩り〉-5
4.2.2〈心星〉-5
4.2.3〈咲初小藤〉-5
4.2.4〈潦〉-6
4.2.5〈車前草〉-6
4.3 秋-6
4.3.1〈恋染紅葉〉-6
4.3.2〈霧の香〉-7
4.3.3〈想紫苑〉-7
4.3.4〈枯尾花〉-7
4.4 冬-8
4.4.1〈徒花〉-8
4.4.2〈花道〉-8
4.4.3〈雪持松〉-8
4.4.4〈冬萌〉-8
4.4.5〈風花〉-9
5.四季の織りなす言葉からみた日本人の美意識-9
6.おわりに-10
参考文献-10