要旨:「二人っ子政策」の施行により、中国では授乳室がだんだん人々の注目を浴びてきた。授乳室の欠乏や設備の不十分さ等の様々な問題がクローズアップされ、子連れ外出に不便をもたらしている。したがって、育児にやさしい視点で作られた授乳室の設置と普及が望まれている。その一方、隣国の日本では授乳室の設置にユニバーサルデザインが求められている。そういう理念が隅々まで浸透されている。子連れ外出のオアシス空間として、日本の授乳室は育児にやさしい環境づくりにとって不可欠な存在である。そこで、本論文は日本の授乳室の優れたユニバーサルデザインに着目し、中国における授乳室の実態を把握した上で今後のあり方について提案することを目的とする。
本論文は三つの部分に分かれている。第一章は日本における授乳室の実態と普及の原因について述べる。第二章はスポット情報検索サービス、設置された場所、インテリアデザイン及び設備を通して、日本の授乳室におけるユニバーサルデザインを分析する。第三章は中国における授乳室の実態と授乳室設置推進への提言である。
日本における授乳室のユニバーサルデザインは人にやさしいが、地図アプリ、設置場所、インテリアデザインや設備等でユニバーサルデザインが浸透されている。そこで、中国は、日本における授乳室の優れたユニバーサルデザインを学び、法律の整備や設備の充実さ等を求めるべきである。また、政府と企業の連携も重要だと思われる。
キーワード:授乳室、ユニバーサルデザイン、日本、中国
目次
要旨:
中文摘要
はじめに-1
第一章 日本の授乳室の概況-1
1.1授乳室の実態-1
1.2授乳室の普及の原因-3
第二章 日本の授乳室におけるユニバーサルデザインの導入-4
2.1スポット情報検索サービス-5
2.2設置された場所-6
2.3インテリアデザイン-8
2.4設備-9
第三章 日本の授乳室のユニバーサルデザインから中国への参考点-11
3.1中国における授乳室の実態-11
3.2中国における授乳室設置推進への提言-12
終わりに-13
参考文献-15
謝 辞-16