要旨: 村田沙耶香の『コンビニ人間』が第155回芥川賞に選ばれた。作者の村田沙耶香が2003年に出版したデビュー作『授乳』は第46回群像新人文学賞優秀賞を受賞していた。その以降も、村田沙耶香は数々の名作品を生み出し、多くの賞を受賞している。人気作家である村田沙耶香は今もコンビニで働いている。『コンビニ人間』は彼女の実体験に基づく小説である。
「芥川賞」は芥川龍之介の名を冠した純文学の文学賞で、新人作家を対象としての文学賞である。日本において、芥川賞は最も重要で、影響のある文学賞の一つであり、芥川賞の発展は日本文学の発展を反映している。現代日本の高度発達の社会背景の下で、芥川賞は経済、社会、人間自体に対する芸術認識及び現代社会と人々の心理世界の芸術再現である。
本稿では、『コンビニ人間』の主な人物の性格を分析することで、小説のテーマを探究する。そして、芥川賞の受賞作品を研究することを通して、日本文学の発展、日本社会の現状及び日本人の心理世界を考察する。
キーワード:『コンビニ人間』;村田沙耶香;芥川賞;テーマ
目次
要旨
中文摘要
はじめに1
第一章 作者の生い立ちと小説のあらすじ2
1.1村田沙耶香の生い立ち2
1.2『コンビニ人間』のあらすじ3
第二章 主人公の人物像 4
2.1古倉恵子の人物像4
2.1.1常識に欠ける 4
2.1.2感情に乏しい 5
2.1.3真似が得意な人間 5
2.2白羽の人物像5
2.2.1痩せすぎる外見 5
2.2.2奇妙な考え方 6
2.2.3矛盾な性格 6
第三章 『コンビニ人間』のテーマ8
3.1「正常」と「異常」への探求8
3.2自己肯定9
第四章 「コンビニ人間」の受賞から見られる日本女性文学の発展11
4.1女性文学の定義11
4.2女性文学の発展11
4.3女性文学の特徴11
終わりに13
謝辞14
参考文献15