要旨:授受動詞は日本語のひとつの重要な動詞として、日常生活や仕事の中に不可欠なものである。中国語では、人に物をあたえたり、ほかの人から物を手にする場合は、全部「给」という動詞を使う。しかし、日本語には、授受動詞ときたら、数量がおおくて、複雑である。そのため、同じ行為でも、話し手の視点によって使う授受動詞は違ってくる。
したがって、日本語を学習する人たちにとって、失礼にならないように、正しく授受動詞を使うのは重要になる。今まで、授受動詞に関する様々な角度から書く論文が既にいっぱい発表されているが、本論文では、日本人がよく使う授受動詞の特色と基本的な使い方を論じたうえで、日本の文化とかかわる――「内外意識」「恩恵意識」での使用例と誤用例を詳しく分析していく。本論文の目的は日本語の授受動詞に対する理解を深め、日本語の学習が授受動詞をうまく使いこなせるように役立ちたいことである。さらに、日本語の授受動詞の使い方の研究は日本語教育、中日貿易とそのほかの言語学習に積極的な意義があるとおもうからである。
キーワード:授受動詞;内外意識;恩恵意識;上下意識;誤用例
目次
要旨
中文摘要
1.はじめに-1
2.授受動詞の特色-1
2.1内外意識
2.2恩恵意識
2.3上下意識
3.授受動詞の使い分け-2
3.1授ける場合
3.1.1第二人称と第三人称に使う授受動詞
3.1.2第一人称に使う授受動詞
3.2受ける場合
4.授受動詞の補助動詞の使い分け-4
4.1授ける場合
4.1.1第二人称と第三人称に使う授受動詞の補助動詞
4.1.2第一人称に使う授受動詞の補助動詞
4.2受ける場合
5.授受動詞の誤用例-5
5.1内外性の誤用例
5.2恩恵性の誤用例
6.結論-7
参考文献-8
謝辞-9