要旨:谷崎潤一郎は耽美派の代表する作者であり、彼の創作生涯はだいてい三時期に分けられる。古典回復といわれる第二時期を代表する『細雪』は六年にわたり、創作された大長編である。小説は主人公である雪子の五回のお見合いを太い線にして展開される。それに、雪子は典型的な日本風にこもった美人である。だから、彼女には谷崎潤一郎の古典回復を理解するのに、高い研究する価値があると思う。
彼女の女性像は様々な原因によって形成された。例えば、作者のこの時期の古典回復、前期に源氏物語の通訳及び母への思慕などである。小説中の雪子は十分に美化され、日本の男の目から見れば理想の女性像だったが、大きい年にしても結婚できなく、しかも、何回のお見合いに失敗した。本論文は各視角から雪子の永遠女性像を分析し、そして、彼の外の作品に出てきた主人公との対比を通じ、より深い探究を図る。それで、読者たちにもっと理性的な視角から雪子の形像の意味を理解させ、ひいてこの所謂日本風にこもった古典女性への理性の思考を発される。雪子の女性像は言うまでもなく男の目から見れば理想の女性像だが、この新時期に適応ではない。だから、この小説の中で、作者は女性の改革という意識を伝えている。
キーワード: 雪子;古典の美;永遠女性像
目次
中文摘要
要旨
第1章-はじめに-1
1.1 耽美派と谷崎潤一郎-1
1.2 古典復帰における谷崎と『細雪』-1
1.3 本研究の目的-2
第2章 古典の美を一身に集める雪子-3
2.1 具体的な表現-3
2.2 三姉妹との比較-4
2.3 美化された雪子-4
第3章 雪子における永遠の美-7
3.1 永遠女性像の意味-7
3.2 作品に体現された永遠性-7
3.3 作者にとっての永遠-7
3.4 雪子自身から見られた永遠-8
第4章 雪子の女性像の意義-11
4.1 雪子に対する賛美歌-11
4.2 矛盾な雪子からの発想-11
4.2.1「矛盾」の具体的な表現-11
4.2.2「矛盾」の原因分析-12
4.2.3雪子からの発想-12
第5章 おわりに-15
5.1 本研究の新しい観点-15
5.2 本研究の意義と欠点-15
5.3 今後の展望-16
参考文献-17
謝 辞-18