要旨:人間のコミュニケーションには、贈答行為が不可欠である。お互いの感情を増進するために、贈り物を贈ることは社会的な慣例となっている。
昔から中日両国人民はいずれも贈り物の贈呈と交換を非常に重視している。大切な祝日であろうと、結婚祝いと誕生祝いであろうと、日常生活でさえ、敬意や好意を表すために贈り物をする必要がある。良い贈り物は非常な効果をもたらすが、悪い贈り物は多くなトラブルを引き起こしやすく、逆にもなる。そのため、贈答文化についても深く検討する価値がある。
研究の先にも多くの関連研究資料を参照し、それの以上で筆者自身の理解を加えた。中日両国の贈り物にはそれぞれ異なる配慮があり、この違いは両国人民の異なる心理を表している。日本人は中国人よりも贈り物に気をつけている。なるべく相手に迷惑をかけないように―このような謹慎な心は日本文化の中でもどこにでも表れており、贈答文化はその一つにすぎない。
キーワード 贈り物 贈答 文化 謹慎心
目次
要旨
中文摘要
1 はじめに-1
2 贈答文化について-1
3 中日贈答行為についての相違点-2
3.1 中日贈答行為の共通点-2
3.2 中日贈答行為の違い-3
3.2.1 贈答の時期-3
3.2.2 贈答の目的-4
3.2.3 贈答の対象-5
3.2.4 贈答に関する挨拶-5
4 贈り物についての対比-6
4.1 包装の対比-6
4.2 価値の対比-6
4.3 贈り物の禁忌-7
4.4 贈り物から見る日本人の謹慎心-8
5 おわりに-9
謝辞-11
参考文献-12