中日両国の交通システムに関する比較研究
―日本の新幹線と中国の高速鉄道を例に
要 旨:交通システムの整備は都市の発展や地域経済一体化や経済の発展に大きな役割を果たしている。中国と日本は一衣帯水の隣国である。中国はアジアにおける発展途上国のモデルであるが、日本は先進国のモデルであり、それぞれ自分の特色をもっている。日本は新幹線の開業によって、鉄道建設の典型国となったが、中国はここ数年高速鉄道の発展を推し進めることを通じて、国内鉄道の高速化時代を開き、また、積極的に「高速鉄道外交」の外交戦略を推進し、世界における高速鉄道建設プロジェクトの実現に大きな役割を果たしつつある。
本論文は中日両国の交通システムの整備を念頭に置き、主に日本の新幹線と中国の高速鉄道を例に、「軸―点」開発理論に基づいて、中日両国の新型軌道交通の比較研究を行う。新幹線と高速道路の発展や経済的効果などの比較研究を通して、わが国の交通システムの建設と地域経済一体化の発展に参考を提供することができればと思う。
キーワード:新幹線、高速鉄道、中日両国
目次
要旨
中文摘要
1.はじめに-4
2.日本の新幹線と中国の高速鉄道の発展状況-5
2.1 日本の新幹線の沿革と概要-5
2.2 中国の高速鉄道の沿革と概要-7
3.新幹線と高速鉄道の発展状況に関する比較-9
4.社会の発展に対する交通システムの影響
-新幹線と高速鉄道を例に-12
4.1路線整備と地域経済振興-12
4.2路線整備と沿線地域の一体化-14
5.日本の新幹線と中国の高速鉄道に関する整備計画-18
5.1新幹線に関する整備計画-18
5.2中国の高速鉄道に関する整備計画-20
6.終わりに-21
謝 辞-23
参考文献-24