要旨:日本が戦後わずか二、三十年の間に、世界第二位の経済大国になった。その奇跡的な飛躍をやり遂げるのは日本人の集団意識にあったと思われる。日本人のこの集団意識は日本の社会発展と歴史過程においても巨大な影響を及ぼし、日本人のもっとも重要な民族意識の一つであるといえる。
特に、集団意識が日本企業の中で重要な役割を果たしている。集団主義を維持する思想の魂を利用して集団の和を保ち、従業員の隊列を安定させ、企業の競争力を強める。集団のために、自分を犠牲にしても構わない。だから、日本人は集団の利益を尊重し、自覚を持って集団の和を守ろうとする意識を備えている。
そのため、本文は日本人の集団意識を検討してみようと思う。
最初はこの四つの研究目的から取り掛かる。まずは、日本人の集団意識はいったい何だろうか。そして、集団意識の形成する原因を探る。次に、集団意識の働きかけを明らかにするため、各分野から例をあげる。また、集団意識をどう生かすか、いかにして中日民族文化の相違点と共通点を理解し、集団意識を吸収すべきかを検討する。最後に、現代社会におけ、集団意識の発展と変化により、集団意識と個人主義の存在状況を検討してみる。
キーワード:集団意識-民族主義-原因-影響
目次
要旨
中文摘要
はじめに-1
研究背景-1
研究目的と研究内容-1
第一章-集団意識の成立原因-2
1.1-原始社会の悪い自然状況の影響-2
1.2-儒教思想からの影響-2
1.3-戦後の厳しい社会環境の推進-3
第二章 集団意識が日本人に与えた影響-4
2.1-桜好きの原因-4
2.2-日本語に現れる影響-4
2.3-日本人の性格-5
第三章 職場での集団意識-7
3.1-「ソト」と「ウチ」の意識-7
3.2-終身雇用制と年功序列-7
3.3-同僚との付き合い-8
第四章 集団意識の発展と変化-9
4.1-調和な社会を築く-9
4.2-個人主義が芽生える-9
おわりに-10
参考文献-11
謝辞--12