要旨:酒文化は、その社会の文化の象徴として、いずれの国でも重要な位置を占めている。昔から、日本の清酒は多くの人に好まれ、高い評価を受けている。日本の清酒は中国の黄酒の醸造を学び、開発された。長い歴史の中で改良を重ね、現在の日本酒を生み出した。
日本では、社会の競争が激しい。人々は一生懸命働き、ストレスを抱える人が多い。そして、日本人は自己表現が下手で、精神的緊張度の高い民族である。またコミュニケーションが苦手で、酒を通してはじめてスムーズにコミュニケーションがてきるという民族と言われている。日本酒が単なる儀礼にとどまらず、社会生活の中での潤滑油として重要な役割を果たすものとなっている。
《日本清酒の歴史》の著者楊栄華は日本の清酒は 2001 年に海外での消費量が 966.655KJ に達したと述べている。占有量は他の国の酒に比べ最高だ。他の国で高い評価を受けていると論述している。《日本人と酒》の著者李艶君は日本酒の文化は約 2000 年の歴史があると言っている。
どこの国にもその民族が生み出した酒があるが、世界中で日本酒ほど味わい深い酒は見当たらないと思う。日本酒の起源は中国の黄酒であるが、日本酒は日本人の祖先が生み出した大いなる文化遺産であり、今日まで綿々と受け継がれ、飲み継がれてきた食文化の頂点に位置する素晴らしい飲み物である。
キーワード:清酒、黄酒、日本酒
目次
要旨
中文摘要
はじめに-1
第一章-日本の酒-起源論-2
1.1 揚子江起源説-2
1.2 『魏志倭人伝』の記述-2
1.3 『日本書紀』の記述-2
第二章-日本の酒-清酒-3
2.1 清酒の定義-3
2.2 清酒のタイプ-3
2.3 清酒の飲み方-3
2.4 酒と食事-4
第三章-女性と酒-5
3.1 巫女-5
3.2 杜氏-5
第四章-飲酒習俗-6
4.1 節気等の飲酒習俗-6
4.2 結婚式と酒-8
第五章-宴席-9
5.1 日本の宴席での儀礼-9
5.2 日本の宴会-9
第六章-居酒屋-10
第七章-飲酒と健康-11
第八章-日本酒の現在-12
おわりに-13
参考文献-14
謝辞-15