要旨:日本民族のキーワードを考えると、「武士道」がはっきり浮かぶ。腰には武士の魂と言える刀を携え、戦場で勇ましく戦う姿が頭の中に浮かぶ。「武士道」は日本民族の重要な精神として日本社会に深い影響を与えた。中国人は「武士道」を思い浮かべると、いつも軍国主義に結びつけてしまう。武士道が軍国主義の来源と思う人もいる。最初の武士道というのは不文書で、有名な武士の口から口へと伝わる口承の形、あるいは、武士の人生格言の記録から整理したものであるようだ。しかし、明治時代以降の政治家が武士道を日本民族の道德、国民道德と同一視し戦争に利用した結果、武士道が軍国主義の色彩を持つようになったのである。軍国主義の支柱となり、戦争を支える力として不名誉な役を演じている。しかし、日本におけるは武士道の真実の精神は軍国主義を鼓舞することと違い日本の美意識と結びついた精神であるようだ。武士道を世界に知らしめた新渡戸稲造の「武士道」を概観してみるとよく分かる。
中国と日本は「一衣帯水」の隣国であり、共栄共存のため日中両国は互いを理解することが必要だ。日本文化を理解することが大切なのである。武士道は日本文化特有のことだ。二つの間に「常住死身に成る」の精神がある。このことが軍国時代の日本や現代の日本に対しで、深い影響力を持っていると思う。現代日本において、その精神がどのように生きているかを研究することが必要だと思う。本レポートは、新渡戸稲造の「武士道」を主線として、ルース.ベネディクトの「菊と刀」、山本常朝の「葉隠」など日本文化を紹介する著作を加え、難語をインターネットで検索しながら理解し、武士道とは何かに明らかにしたいと思う。
キーワード:武士道、新渡戸稲造、死生観、忠義
目次
要旨
中文摘要
はじめに-1
研究の背景-1
研究目的-1
研究方法-2
第一章-武士道とは何か-3
1.1-武士道の淵源-3
1.2-武士道の発展-4
第二章-武士道の重要な精神-6
2.1-義-6
2.2-勇-6
2.3-仁-7
2.4-忠義-8
第三章-武士道の死生観-10
3.1-切腹-10
3.2-武士道の死生観-11
第四章-新渡戸稲造の武士道と問題点-12
おわりに-14
注釈-15
参考文献-16
謝辞-17