要旨
私小説は、日本近代文学史で独特な現象と思潮として、既に日本現代文学史で特殊的、客観的な存在として、日本分化の血脈に融合し、不可分な一部となっている。現在、日本の私小説と言えば、なんとなく山田花袋の名作品『蒲団』だとよく考えられる。著者がこの作品で意識的に求めた細かい心理上の描写、濃厚な物語、人物性格の確実な表現、細かい感情伝達などは、その後の私小説作家が参考にする見本となった。今でも私小説の文学特徴への研究にも非常に大きな意義を持っている。本文は、『蒲団』を中心に、文学叙事の方法を重点におき、日本文学への影響など、日本私小説に対してさらなる分析をする。
キーワード: 私小説;田山花袋;蒲団;文学叙事
目次
要旨
中文摘要
1. はじめに-1
2. 先行研究-2
2.1 日本私小说の現状-2
2.2 『蒲団』についての研究-2
3. 文学叙事の研究-4
3.1 自然客体に対する間主観性の切り込み-4
3.2 客体の田山花袋の心における変容-6
3.3 田山花袋の間主体性観点に関する要因の検討-7
4. 日本文化への影響-10
4.1 審美意識-10
4.2 価値観-10
5.おわりに-11
参考文献-12