要旨:
近年、日本では医療技術の進歩などにより、長寿・高齢化が進める一方、ライフスタイルの変化などにより、出生率が減少傾向にある。人口に占める高齢者の割合が極めて高い「超高齢化社会」となっている。介護問題は個人だけの問題ではなく、家族や社会の間題でもある。そこで、日本では2000年に介護保険制度を導入した。40歳以上の全国民から集めた介護保険料や税金を財源として、介護が必要となった方が介護サービスを受けられる制度である。介護保険制度は、国家と社会の安定的で持続可能な発展の基盤となるものである。本稿は介護保険制度成立の背景および制度の概要、介護保険で受けられるサービス、日本の老人介護課題などをめぐって、考察してみた。財源を確保するために、介護保険という制度を実行することは、中国にとって参考になるものだと考えられる。
キーワード:介護保険制度;居宅介護;施設介護;地域密着型介護
目次
摘要
要旨
1介護保険制度成立の背景-2
1.1老人への支援や介護の需要拡大-2
1.2家族だけでは負えない高齢者の介護-2
2介護保険制度の概要-4
2.1介護保険制度の内容-4
2.2介護保険制度の利用者-4
2.3介護保険制度の財源-5
3介護保険で受けられるサービス-6
3.1居宅サービス-6
3.2施設サービス-6
3.3地域密着型サービス-6
4日本における老人介護の課題-8
4.1介護現場の人手不足-8
4.2サービスの質の確保と向上-8
4.3痴呆性高齢者のための新しいケアモデルの確立-8
5日本の老人介護制度が中国への示唆-10
5.1老人介護制度の健全化-10
5.2多様なサービスを提供-10
5.3医療と介護の連携を強化-11
注 釈-13
参 考 文 献-14
謝 辞-15