要旨:
みんな知っているように日本が「縦社会」である。上下関係がとてもきびしい。日本人の心に「縦」意識が潜んでいるわけである。この意識は、日常生活だけではなく、日本の企業経営にも反映されて、企業の管理制度にもなった。「年功序列」は終身雇用、企業別労働組合と並んで、日本経営の「三種の神器」と呼ばれている。
「年功序列」は、従業員の年齢、勤続年数、学歴など属人要素によって、昇進と昇給の「縦」序列を作る人事慣行である。「年功序列」は従業員に将来の賃金や地位の上昇を保証することによって、安定的な職場を提供する。一方で、個人の能力があまり評価されないで、特に若手従業員が不満になる。だから、近年来、競争を重視する成果主義の人事評価制度を導入する企業が多くなってくる。でも、「年功序列」は短時間に消えるはずはない。その理由は、裏に日本人の「縦」意識、日本の「縦社会」であると思っている。
キーワード:縦社会;年功序列;縦意識;成果主義
目次
摘要
要旨
はじめに-1
1-日本の社会構造――「縦社会」-2
1.1-日本の「縦」意識-2
1.2-「縦社会」の特徴-3
2-日本における「年功序列」-4
2.1-「年功序列」とは-4
2.2-「年功序列」の歴史と現状-4
2.3-「年功序列」のメリットとデメリット-6
3-「縦社会」と「年功序列」-8
おわりに-10
謝辞-12