要旨: 諺は何千年も渡って伝わってきて、その民族特有な文化と社会通念を反映している一種の言語現象である。言語表現形式として一番の宝物と挙げられる諺は、世界で最も豊富多彩な言葉宝庫となっている。中国語にも日本語にも諺がたくさん使われているが、強い民族的、地域的、歴史的、文化的な色彩を帯びている。そして、お互いの国の言葉に翻訳する際、その各自の文化を再現することは難しいと思われる。そこで、本論では翻訳学の視点から中国語と日本語の諺を考察対象として、そこに潜んだ文化背景と言語習慣を考察しながら、諺の翻訳方法を検討する。諺の翻訳の分析に通じて、語学と文化の関係をもっと理解することができる。中日両国は価値観念、考え方と美意識などの違いを理解する。
キーワード;諺;定義;翻訳;改造;共通点
目次
摘要
要旨
はじめに-1
1翻訳の原則及び文化と翻訳の関係-2
1.1翻訳の標準と原則-2
1.2翻訳と文化の関係-2
2日本語における諺の定義と特徴-4
2.1日本語における諺の定義-4
2.2日本語における諺の基本的な特徴-5
3ことわざの分類-6
3.1警告的の諺-6
3.2批判的諺-7
3.3教育的の分類-7
4中国語の諺の定義-9
4.1両国の言葉の定義における共通点-9
5日本語の諺と中国語の諺の訳文が違うこと-11
5.1語源から-11
5.2日本に伝えられた後の改造-11
5.2.1音声からの改造-11
5.2.2構文上からの改造-12
5.2.3意味論からの改造-13
5.3日本に伝えられた後の変化の原因-14
5.4猫の例を挙げてその論点に対して説明-14
終わりに-16
参 考 文 献-17
謝辞-18