要旨: 川端康成は日本初のノーベル文学賞を受賞する名誉に輝きながら、日本文壇で全局を左右する重要な立場にある作家である。彼がまさに東方の美を兼ねる日本伝統美の神髄を見事な日本語で表して、読者に深い印象を与えた。川端康成の作品の中で、『伊豆の踊子』、『古都』は輝かしいパールのような存在であり、今でも読者に愛読されている。読んでみれば、薄い哀れな雰囲気が全文を貫き、人を驚かせるほどの筋はないが、文章が美しくて目が離れせないほどである。文章の結局はいずれにも現実を把握できず残念に終わるが、これもある程度「美」なのではないだろうか。それも作家の現実生活と本当の考えがその創作に与える影響がないともいえないだろう。
本論文にて、川端康成の代表作の繰り返しの再読を通して、作品にあらわれた女性像、作品の美しいと悲しい原因およびその脚色に着眼して、事実考証および理性的な推論でこの代表作およびその脚色を研究する。
キーワード:川端康成;踊り子;古都;芸術特徴
目次
摘要
要旨
はじめに-1
1作品の特徴——女性の描き方について-1
2 『伊豆の踊子』について-3
2.1川端康成は旅に出た動機について-3
2.2踊り子——薫と出会い-4
2.3 原作と映画の異同-4
3 『古都』について-5
3.1小説と映画で叙述方法について-5
3.2映画中の役と小説中の登場人物との違い-5
3.2.1映画のキャストの増加-5
3.2.2佐田先生の性格描写の違い-6
3.3環境描写の違い-6
4川端文学の特色-7
4.1特別な吸収方法-7
4.2民族性こそ世界性があり-7
おわりに-9
参考文献-10
謝辞-11