要旨
思考動詞は一般動詞の特徴と思考動詞的な特徴両方持っている。動作の受け手が有生物の場合、一般動詞の特徴に基づき、動作主と受け手の関係から受身文かどうかが判断できる。それに対し、受け手が無生物の場合、受け手が無生物というより、人間の思考活動の枠組みから、思考内容として認められるべきである。そこで、思考動詞の「れる」「られる」文は自発と受身と可能の間の揺れが出てくる。
キーワード: 自発; 受身; 可能; 思考動詞
目次
要旨
中文摘要
第一章 はじめに-1
第二章 先行研究と本研究の立場-2
2.1 先行研究-2
2.2 本研究の立場-3
第三章 思考動詞文における自発・可能・受身の用例と分析-4
3.1 「思われる」の用例と分析-4
3.2 「考えられる」の用例と分析-6
3.3 「信じられる」の用例と分析-7
3.4 「望まれる」の用例と分析-9
3.5 「疑われる」の用例と分析-10
第四章 考察-12
4.1 思考動詞の特徴-12
4.2 自発と受身-12
4.3 自発と可能-13
第五章 まとめと今後の課題-14
参考文献-15