要旨
周知のように、吉田松陰は維新の志士が多数輩出させた松下村塾の主宰者である。彼の教育思想は門下生に大きな影響を及ぼした。吉田の教育思想を研究する際には、孔孟儒学を抜きにして語れず、吉田松陰の名文や手紙などに関する研究によって、彼の教育思想には孔孟儒学の影響があるという特徴が明らかにされた。そこで、本論文では、先行研究に基づき、まず、彼の教育思想の形成を全体的に研究する。そして、吉田松陰の教育実践を考察し、松陰の名文や手紙などを分析し、個性尊重、教育平等、立志有恒、道德教育重視の四つの角度から中国の孔孟儒学から受けた影響を論じる。
キーワード:吉田松陰; 教育思想; 孔孟儒学; 野山獄; 松下村塾
目次
要旨
中文摘要
1.はじめに-1
1.1先行研究-1
1.2本研究の目的と意義-3
2.吉田松陰の教育思想の形成-3
2.1教育思想の形成背景-3
2.2吉田松陰の教育実践-4
2.2.1野山獄における教育実践-4
2.2.2松下村塾における教育実践-5
3.吉田松陰の教育思想における孔孟儒学-5
3.1個性尊重における孔孟儒学の受容-5
3.2教育平等における孔孟儒学の受容-7
3.3立志有恒における孔孟儒学の受容-9
3.4道德教育重視における孔孟儒学の受容-11
4.まとめと今後の研究課題-13
4.1まとめ-13
4.2今後の研究課題-13
注 釈-14
参考文献-14
謝 辞-15