要旨
種々の調査によると、現代や古代を問わず、日本語の語彙の中で動詞は大きな比重を占めている。現代日本語を、単純動詞と複合動詞に分けてみると、複合動詞の数は決して少なくないことが分かる。つまり、日本語の中では、複合動詞がよく使用されているということである。本論文では、「~だす」と「~かける」を取り上げ、二者の意味と用法を考察してみたい。その上で、「開始」の意味を持っている二者と中国語の“开始~”、“~起来”との比較も行ってみたい。
キーワード:複合動詞; 「~だす」「~かける」; 「開始」; 日中対照
目次
要旨
中文摘要
1.はじめに1
1.1はじめに1
1.2先行研究1
2「~だす」の意味と用法3
2.1移動を表す「~だす」3
2.2顕在化4
2.3「開始」における「~だす」 4
3.「~かける」の意味と用法 9
3.1 「指向」を表す「~かける」9
3.2「開始」における「~かける」 9
4. 「~だす」/「~かける」と中国語の“开始~/~起来”との比較13
4.1「~だす」と“开始~/~起来”13
4.2「~かける」と“开始~/~起来”15
注 釈15
参考文献16
謝辞 17