要旨:芥川龍之介は日本文壇に重要な地位を占めている。彼の人生には母親が精神異常でなくなったこと、父親が彼を奪うために法廷までいったこと、初恋のショックなどいろいろなことがあった。それゆえ、彼は人性と社会に対して深い嫌悪感と懐疑を持っていた。生活に対しても消極的な態度であり、最後、自殺までしてしまった。このような人物が作った作品は広く伝われている。
芥川の作品は短編小説を主として、社会の醜い面を暴き出すことと人性の弱点を重点にして創作した。『羅生門』は代表作の一つである。小説は下人、老婆、そして死んだ人の描写を通じて、人性の中の利己主義を表し、作者の利己主義に対する嫌悪感を表れた。簡単な文字でこの普遍的な現象を表し、人々に深く考えされた。
この社会に疑いと嫌悪感を持って、芥川が『羅生門』を作り出した。そして『羅生門』を読んで、読者が文字を通じて芥川の心の世界を窺い知ることができる。小説のテーマとしての利己主義はどのように表されているのか。本論は芥川龍之介の生い立ちと、『羅生門』の創作背景と結びつき、小説の中の主な人物を分析し、芥川龍之介の利己主義を詳しく述べて見た。更に、『今昔物語』と対照して分析し、利己主義思想を深く理解するように努めた。
キーワード:芥川龍之介 羅生門 利己主義 人性
目次
要旨
中文摘要
はじめに-1
1.芥川龍之介について-1
1.1生い立ちと創作-1
1.2 歴史的地位-2
2.『羅生門』について-3
2.1創作の背景-3
2.2作品のあらすじ-4
3.『羅生門』に現れた利己主義-4
3.1利己主義-4
3.2登場人物から見られる利己主義-5
3.2.1下人-5
3.2.2老婆-6
3.2.3死んだ女-7
3.3三人の繋がり-7
4.『今昔物語』と『羅生門』-8
4.1繋がり-8
4.2相違-8
おわりに-9
参考文献:-10
謝 辞-11