要旨:日本人と話してみると、日本語が曖昧だと、感嘆する人が少なくなかろう。日本語の中で書き言葉であっても、話し言葉であっても、曖昧現象はどこでも見ることができるといってもいい。「曖昧」という言葉は中国人にとって少し理解しにくいそうである。「曖昧」の意味ははっきりしない、確かでない、あやふやということである。(「新世紀日漢双解大辞典」による)。「イエスかノーかをはっきり言わず」「相手の顔色を読んで行動する」「他人の迷惑になってはいけない」ということは全部日本人の発想であろう。それに対して中国では、多くの場合で曖昧という語彙の人々に与えられたイメージは打ち明けることはできない、他人に見られることは恥ずかしいということである。
中国人のほうが日本人よりもっと素直に物事を表現する習慣がある。そのため、日本人の表現は曖昧で、言葉の裏が多くて、理解しにくいと思う中国人が多いそうである。日本語専門の学生として日本語の曖昧表現を身に着けなければ、本当に日本語ができるとは言えないであろう。今後の仕事上日本人と順調にコミュニケーションするように曖昧表現についてのことを勉強しなければならない。その上、国際交流にて日本人とよく付き合うことに役に立つであろう。
その言語を使用する地理的要因、歴史的要因、文化的要因が関係して言語をかたちづくっているという「サピアウォーフ仮説」の言ったように、本論は文化の視点から自然環境、日本社会及び日本人的心理、考え方などを結び合わせて、日本語の曖昧さを考察する。
キーワード:曖昧;表現;背景;影響
目次
要旨
中文摘要
はじめに1
1、本研究の目的と意義1
1.1、曖昧表現についての定義1
1.2、先行研究及び現状1
2、日本語の曖昧表現2
2.1、言葉上の曖昧さ2
2.1.1、文法においての表現2
2.1.2、語彙においての表現4
2.2、日常会話の表現5
2.2.1、挨拶語5
2.2.2、相槌6
2.2.3、誘い表現及び拒否表現6
3、曖昧表現が愛用される要因7
3.1、自然環境の影響7
3.2、独特の美意識7
3.3、宗教の影響8
3.4、社会意識8
3.4.1、「和」の精神8
3.4.2、集団意識9
4、現代日本人の社会生活に対する曖昧表現の影響10
4.1、ビジネス活動10
4.2、日常交際及び国際交流10
おわりに12
参考文献13
謝辞14