要旨:文化は人々の生活で不可欠な一部である。礼儀文化はその中の大切な構成要素である。国によっては、贈答風習も違っている。日本人は大切な伝統祝日で、贈答行為を通じて、互いのよしみを表すことができ、人々との付き合いが実現できる。これはすでに独特な文化現象になっている。その上、贈答風習が日本人の国民性的な行為であると言えよう。
本稿は贈答風習の起源、発展をもとにして、日本人の贈答行為がある程度義理や人情の影響を受けることについて分析する。日本人の贈答行為の中で、既に固まった習慣に形成された。即ち、プレゼントを受けるとともに返すに決まる。そうしないと、日本人の「義理人情」ということに合わないと思われる。
本稿は現代人における、お中元に贈答行為をする年齢層、対象、贈答するかしないかの原因についてアンケート調査を行い、調査データの分析を通じて、若者は付き合いの意識が弱くなってきたのを示している。同時に、年を取るとともに、贈答対象は友人や会社上司などから次第に家族、親類に感謝するようになった。「日ごろの感謝やお礼をする良い機会」、「人間関係は円滑にし、コミニュケーションを深める」、「暑中お見舞い」というデータからみて、贈答行為の中で、義理人情はまだ主な原因であろう。贈答するつもりはない理由からして、感謝の気持ちを言い表したい意識は少しずつ強まってきた。贈答したくないが、まだ義理人情の制約で贈らないといけない人もいる。日本民族の義理人情は日本人の心に根が深くなっている。贈答から見る日本人の義理人情を通じて、日本民族の特徴及び日本文化をいっそう理解することができるのであろう。
キーワード:贈答 日本人 義理人情 お中元
目次
要旨
中文摘要
はじめに1
1.日本の贈答風習について1
1.1日本の贈答風習の起源1
1.2贈答風習の発展2
2.義理人情について3
2.1義理と人情の定義3
2.1.1義理について4
2.1.2人情について4
2.1.3義理と人情の関係4
2.2日本社会における義理人情の実現5
3.お中元の贈答の現状から見る現代人の義理意識について6
3.1贈答意識と贈答の変化6
3.2お中元に贈り物の意味の変化7
3.3義理人情意識と現状の贈答風習の特徴8
おわりに9
注釈10
参考文献11
謝辞