要旨: 枯山水は日本庭園の代表的な景観として、日本の自然観と禅宗思想がお互いに解け合う産物で、その他の庭園とは大きく異なり、其の独特性はその造園の手法と表現様式にある。普通は白砂と小石を床材とし、また独特に重ねて置かれた石セットなどの自然な元素を持ち、ミニ式の庭園景観を構成した。枯山水には水を使っていないが、象徴手法を通して石組みや白砂で山と水を表示する。このような抽象的な造園手法から、面積の大きくない庭園には奥深い意味が含まれている。観賞者の想像力及び哲学的芸術修養によって、これらの自然的要素は海、島、山など違う自然の景観を象徴する。
日本の有名な庭園デザイナーの重森三玲はこのように枯山水庭園を定義した:いわゆる枯山水というのは、庭園を構成した景観元素の天然美の形態を高度に解釈し、その詩や絵のような情趣を庭園に体現させる。もう一つ、枯山水庭園はデザイナーの高い思想性を求めるので、一般に庭園が禅僧より作られ、深厚な宗教色がある。座禅や瞑想のために静寂な雰囲気を営造し、楽しみの同時に大きな感染力と衝撃力を与え、人々の美意識を促進し、心静かにさせる。枯山水庭園が作った「明淨」環境は、神に神聖な空間を作り上げただけでなく、庭園に生命を与えた。自然景観に対する限りない想像によって、庭園は宇宙全体を納められた。
本論文は枯山水の構成元素と象徴意義を紹介し、日本民族の自然観と禅宗思想が枯山水の要素、形態、境界に与えた影響を説明することによって、枯山水庭園の平面構造と空間デザインに対してより全面的に認識しただけでなく、更に日本民族の美意識及び禅宗が伝わった人生の哲学をある程度に分かる。
キーワード:枯山水、景観元素、自然観、禅宗思想
目次
中文摘要
要旨
はじめに.1
1.枯山水の構成要素と象徴意義.1
1.1枯山水の構成要素.1
1.2象徴意義2
2.自然観の影響を受けた枯山水.3
2.1要素の選択への影響3
2.2配置と設計への影響4
3.禅の影響を受けた枯山水.5
3.1枯山水の形態への影響5
3.2枯山水の境地への影響5
終わりに.6
参考文献.8
謝 辞.9