要旨:王維は唐代有名な詩人であり、山水詩を作ることは上手で、作った作品は自然との調和を目指し、唐代山水詩の代表作家と思われる。松尾芭蕉が作った俳句は最高のレベルを代表していると言われている。松尾芭蕉の時代に、俳句は日本史上の黄金時代に入り始めた。本稿は色彩の使用から、二人創作する時の心境を研究するつもりである。
本稿は第一章が二人の色彩の含まれた作品を列挙し、出てきた色の回数を統計する。王維の作品には白は30%、红は6%、青は23%、緑は7%、黄は11%、金は18%、黑は1%、紫は4%を使っている;松尾芭蕉の作品には白は40%、青は18%、赤は20%、金は2%、緑は1%、灰は1%、黄は4%、黒は12%、紫は2%を使用している。
第二章は二人の心境を比較してみた。王維は山水田園生活が好きな詩人であり、禅宗という視角で世界を見る。後期に、隠遁という思想も出てきた。松尾芭蕉の俳句の中に、生命を永久に求め、詩人の高潔や簡単な美意識も窺える。松尾芭蕉も禅宗の思想を表した。自然景物の描写を通じ、日本人の「侘と寂」という心境が感じられる。
第三章は王維や松尾芭蕉心境異同を分析する。共通点は二人とも青や白を沢山使い、官途不順なので、寒色で悩みを晴らせるが、自然との調和が取れるように暮らす。相違点は王維が松尾芭蕉より鮮やかな色が好きで、王維は松尾芭蕉よりお金持ちであて性格も闊達ためである。
しかしながら、資料や学力は足りなく、松尾芭蕉の俳句を十分理解できないので、文章の構造がまだ完全に書き終わていないが、これからも引き続き研究するつもりである。
キーワード:俳句 松尾芭蕉 王維 詩句 色彩
目次
中文摘要
要旨
はじめに-1
1、王維と松尾芭蕉の作品から出てきた色彩-1
1.1、王維の作品に出てきた色彩-1
1.2、松尾芭蕉の作品から出てきた色彩-2
2、色彩の使用特徴から窺える詩人の心境-4
2.1、王維の心境-4
2.1.1、自然嗜好に対する-4
2.1.2、禅宗という境地-5
2.1.3、隠遁という心境-5
2.2、松尾芭蕉の心境-5
2.2.1、生命力の強さ-5
2.2.2、「侘」、「寂」という美意識-6
2.2.3、禅宗という境地-6
3、色彩使用及び心境における二人の相違点と共通点-6
3.1、二人の相違点-6
3.1.1、色彩使用の相違点-7
3.1.2、心境の相違点-7
3.2、二人の共通点-7
3.2.1、色彩使用の共通点-7
3.2.2、心境の共通点-7
おわりに-8
参考文献-9
謝辞-10