要旨:蜷川実花は日本を代表する女性映画監督とカメラマンである。日本の「失われた十年」として、彼女は日本の古典美学と現代美学をむすびあわせて、日本で主流のスタイルと全然違って、目を奪うほどに色鮮やかなスタイルを創造する。エッジの利いた色彩感覚で、華やかで艶やかに表現する独自の世界観がその魅力である。
本論文は蜷川実花の代表作『さくらん』を研究対象として、蜷川実花の芸術のスタイルの特徴を分析してみるつもりである。そして、蜷川実花本人と彼女の作品を分析することを通し、彼女の成功の経験を参考にし、中国の女性監督への啓発になれば幸いである。
キーワード:蜷川実花;さくらん;もののあわれ
目次
要旨
中文摘要
はじめに-1
第一章 映画『さくらん』の紹介-2
1.1『さくらん』のあらすじ-2
1.2『さくらん』のミリット-2
1.2.1鮮やかな人物のイメージ-2
1.2.2死亡についての理解-3
1.2.3華麗な場面と相応しいアフレコ-4
第二章 蜷川実花の芸術の素養-6
2.1蜷川実花の紹介-6
2.2蜷川実花の芸術の素養-6
第三章 蜷川実花の芸術の特徴-8
3.1巧みな表現技法-8
3.1.1古典美学の活用-8
3.1.2単一の鮮やかな色彩の運用-8
3.2著しいシンボル-9
第四章 中国の女性監督の成長への啓発-10
終わりに-11
謝辞-12
参考文献-13