要旨: 谷崎潤一郎の文学創作は「西洋崇拝」、「中国情趣」と「日本回帰」という三段階を経た。彼個人の美学観も官能的な美から浪漫耽美に転換し、最終は日本の古典美に回帰した。本文は具体的な作品に対する分析を通じて、時間の順を追って谷崎の創作スタイルの転換軌跡を整理し、主に関西移居後、第2回目の中国旅と「源氏物語」の現代語訳が彼の美学観転換に与えた影響に注目する。その上、谷崎の美學観が如何に形成したかについて研究を行う。
キーワード:谷崎潤一郎;前中後期風格;美學観
目次
要旨
中文摘要
はじめに-1
第一章 谷崎潤一郎の初期風格-2
1.1文壇に初登場-2
1.1.1処女作『刺青』-2
1.1.2異端者の悲しみ-2
1.1.3異国趣味と西洋の美-3
第二章 谷崎潤一郎の中期風格-4
2.1少年時代の見聞-4
2.2二回目の中国旅-4
2.2.1第1回の中国旅-4
2.2.2第2回の中国旅-5
第三章 谷崎潤一郎の後期風格-7
3.1関西移住-7
3.2古典回帰-7
3.2.1日本の伝統美:「春琴抄」-7
3.2.2日本の伝統美:「細雪」-8
おわりに-10
謝 辞-11
参考文献-12