要旨:日本人とお酒の付き合いは古く、すでに縄文時代にお酒が造られていたという説もある。日本の飲酒文化はさまざまな生活場面や儀式によって豊かに育てられてきた。日本酒も日本人の生活と文化に深くかかわり、ほかの世界各地と違う独特の文化を形成している。
日本酒の始まりと歩み、そして独特な飲酒習慣と伝統は日本人がお酒を楽しむということの証明だけでなく、日本人がお酒を楽しむということの原因でもある。有名な『魏志東夷伝』の「倭人の抄」(200年代)では倭人のことを「人性酒をたしなむ」と評し、喪に当たっては弔問客が「歌舞伎飲酒」をする風習があったことも記されており、日本人の先祖が古くからお酒を愛していたことがうかがえる。お酒はもともと晴れの日に飲むもので、神事や冠婚喪祭の場で飲まれることがほとんどだったことがわかる。四季の変化のはっきりしたこの国では、豊かな自然の風物に恵まれ、そこから自然を愛でながらお酒を楽しむという、贅沢な日本人ならではの文化をはぐくんできた。日本の大昔は、お酒を薬として使っていたこともあったそうだ。酒を名実ともに「百薬の長」とするためには、酔うために飲むのではなく、楽しむために飲み、明日の活力を養うために飲んだ。お酒は、生活の中でとても重要な意味を持つようになっていた。
酒は百薬の長のためにお酒を飲む人がいる。酒は人と人を親密にする接着剤であり、また神と人を繋ぐものでもあるためにお酒を飲む人もいる。とにかくお酒は日本人の生活に欠かせないものだ。
キーワード:日本酒文化;伝統と習慣;日本人
目次
要旨
中文摘要
1.序論1
2.日本酒の始まりと歩み
2.1日本酒の始まり
2.2日本酒の歩み
3.日本酒の伝統と習慣2
3.1慶事における日本酒
3.1.1節会
3.1.2契りの酒
3.1.3三三九度
3.1.4つきあい酒
3.2四季を通じて日本酒を楽しむ
4.日本人と日本酒4
4.1日本酒と庶民
4.2日本酒と文化人
5.結論.5
参考文献7
謝辞8