要旨
村上春樹の人気小説『ノルウェイの森』はベトナムの監督陳英雄により、映画化されており、2010年に日本で公開された。しかし、その映画の興行収入はよくなかった。なぜ映画版は小説のような人気を集めなかったのだろうか。その原因を探るために、本論では「主題」「物語の筋」「人物像の描写」という三つの面から、小説版と映画版の『ノルウェイの森』における異同点を検討した。この研究は多くの優秀な作品が映画化されるときの参考になればと思う。
キーワード:小説; 映画;『ノルウェイの森』; 村上春樹; 陳英雄
目次
要旨
中文摘要
1. はじめに-1
1.1 小説とは-1
1.2 映画また映画化とは-1
1.3 先行研究-2
1.4 本稿の目的と方法-3
2. 主題における異同点-3
2.1 小説の主題-3
2.2 映画と小説の主題の異同点-3
3. 物語の筋における異同点-4
3.1 ワタナベと直子の愛情の揉め事について-4
3.2 ワタナベとミドリの交際について-4
3.3 突撃隊に関する筋について-5
4. 人物像の描写における異同点-5
4.1 主人公の描写について-5
4.1.1 ワタナベの描写-5
4.1.2 直子の描写-6
4.1.3 ミドリの描写-7
4.2 他の人の描写について-7
4.2.1 キヅキの描写-7
4.2.2 玲子の描写-8
4.2.3 永沢の描写-8
4.2.4 初美の描写-8
5. まとめと今後の研究課題-9
5.1 まとめ-9
5.2 今後の研究課題-9
参考文献-10
謝 辞-11