要旨
中国の一衣帯水の隣国としての日本が特別な妖怪文化を持っている。日本にも中国にも自分なりの妖怪文化を持っていたところが、しかし近年来、日本の妖怪文化がアニメの伝播のために多くの国に知られている。本論文は妖怪文化の代表的な作品である『夏目友人帳』を突破口として問題を切り込むから、『夏目友人帳』に出た妖怪を分析し、中国のコスチュームオカルトドラマ『聊齋志異』から出た妖怪と対比し、その共通点と相違点を探し出す。最後は、以上の分析によって、中国と日本の妖怪イメージはどんな違いがあるのか、人間と妖怪の間にはどんな絆があるのか、日本のアニメから出た妖怪はどうして中国の若者の中で人気があるのか、これから中国はどうやって自国の文化を若者に押し広めるかを総括する。
キーワード:妖怪文化 夏目友人帳 妖怪イメージ 『聊齋志異』
目次
摘要
要旨
はじめに-1
1妖怪文化の起源と発展-2
1.1妖怪文化の起源-2
1.2 近代以来、アニメ分野の妖怪文化の発展-2
2『夏目友人帳』の典型的妖怪に関する分析-3
2.1ニャンコ先生(斑)-3
2.2露神-3
2.3玄と翠-4
2.4子狐-4
2.5犬の会-4
3『聊齋志異』の典型的キャラクターに関する分析-5
3.1狐の小翠-5
3.2辛十四姫-6
3.3聂小倩-6
4『夏目友人帳』と『聊齋志異』との対比-7
4.1妖怪イメージの対比-7
4.2妖怪について感情の共通点と相違点-8
4.3日本人が妖怪に対する見方から習うべき点-8
おわりに-9
参考文献-10
謝辞-11