概要:森鴎外は日本明治時代有名な作家である。彼の作品における女性の運命は悲劇的なエンディングが多い。当論文は森鴎外の「浪漫三部作」の中の「舞姫」とそれから20年後に書いた小説「雁」を例に、まずは女主人公エリスとお玉の運命の悲劇を別々に紹介し、それから二人の主人公の運命を対照的に分析することを通じて、彼女たちの運命の悲劇が生まれる原因を探ぐりたいと思う。また、森鴎外はなぜ女性の運命を悲劇的な終わり方を設定したのか、その背後に潜む真の意図は何かを探求したい。
キーワード:森鴎外;明治時代;女性の悲劇性
目次
概要
中文摘要
序 章 研究目的と先行研究-
第1節 研究目的-
第2節 先行研究及び不足-
第1章 小説「舞姫」について-
第1節 「舞姫」の粗筋-
第2節 女主人公エリスの人物設定-
第3節 エリスの悲劇-
第2章 小説「雁」について-
第1節 「雁」の粗筋-
第2節 女主人お玉の人物設定-
第3節 お玉の悲劇-
第3章 二人の女主人公の悲劇が生まれる原因-7
第1節 二つの作品の共通設定-7
第2節 悲劇が生まれる原因-8
第4章 「舞姫」と「雁」における森鴎外の創作心理を探る-9
第1節 育立った家庭環境から考える-9
第2節 社会活動から考える-
終 章-10
参考文献-11