概要: 新感覚派は昭和時代に現れた新しい文学流派で、新しい感覚で現実を描写しており、主観を強調し、自然主義の文学を転覆するという目的をもって存在する。横光利一は新感覚派の代表作家で、新感覚派の立場を唱え、数多くの論文を発表して新感覚の概念を再構築する。本論文は横光利一の作品を例に新感覚派の象徴表現を解読し、その表象から新感覚の文学特徴を深く掘り下げて分析したい。
キーワード:横光利一;新感覚;象徴;表象
目次
概要
中文摘要
序 章 研究目的と先行研究-1
第1節 研究の目的と意義-1
第2節 先行研究及びその問題点-1
1. 日本における先行研究-1
2. 中国における先行研究-2
3. 先行研究の問題点-2
第1章 横光利一と新感覚派-2
第1節 新感覚派の先頭に立つ横光利一-2
第2節 新感覚派-3
第2章 横光利一作品に出た表象-3
第1節 物というイメージから見る象徴-3
1.『蠅』について-3
2.『頭ならびに腹』について-4
3.『ナポレオンと田虫』について-5
4.『日輪』について-5
第2節 人物から見る象徴-5
1.『蠅』に出た人物-5
2.『頭ならびに腹』に出た人物-6
3.『ナポレオンと田虫』に出た人物-7
4.『日輪』に出た人物-7
第3節 場面から見る象徴-8
1.『蠅』における場面-8
2.『頭ならびに腹』における場面-8
3.『ナポレオンと田虫』における場面-8
4.『日輪』における場面-9
第3章 新感覚的な象徴-9
第1節 横光利一による新感覚-9
第2節 新感覚派の文学特徴-9
第3節 横光作品に出た象徴から見る新感覚-10
1.直感による象徴-10
2.独特な言葉による表現-10
終章 結論と今後の展開-11
参考文献-12