概要:封建社会における女性の社会的地位が低い、自分の運命さえコントロールできないのである。西洋の女権運動の影響で、アジアの女性作家が自分の筆で戦い始めた。その中、代表的な例として、日本の樋口一葉と中国の梅娘が挙げられる。それぞれ女性の視点から封建制度における女性の運命を鋭く描き、女性の覚醒と解放に深い関心を抱いた。本論文はこの両者の作品の女性像をテーマに研究する。そして、より一歩近代改革における女権意識のもがきと目覚めを突き止めたいと思う。さらに、両者の作品の女性像を比較することで、近代社会の女性意識の形成過程をはっきりさせて、その作品の文学的意義と時代意義を掘り出したいと思う。
目次
概要
中文摘要
序 章 研究目的と先行研究-1
第1節 研究目的-1
第2節 先行研究-1
第1章 樋口一葉と梅娘との成長と生活環境-2
第1節 樋口一葉について-2
第2節 梅娘について-2
第2章 両者作品の女性についての分析-4
第1節 社会背景-4
第2節 女性の性格-4
第3節 不幸な結局-4
第4節 作品から作者の姿が見られる-5
第5節 女性のもがきと家出-5
第3章 女権意識の分析-6
第1節 女権意識の共通点-6
第2節 両作者の女権意識の相違点-8
第3節 両作者の女権意識の相違点が存在した原因-9
第4章 両者作品の女権意識の影響-10
第1節 樋口一葉の影響-10
第2節 梅娘の影響-10
終 章 結論と今後の展開-10
参考文献-13