要 旨
本文は、日本漢方薬が成功した秘訣を試掘して、我が国の漢方薬産業が進むべき道への啓発を得ることを目的している。本論は、日本の漢方薬の歴史を述べたうえで、漢方薬の生産と研究、品質管理、経営管理、特許権の保護などの方面から、日本の漢方薬の発展を紹介した。その中から、日本の漢方薬が成功した秘訣を試掘しようとした。原料産地の厳選から生薬の調達、最終製品に至るまで、一貫した管理体制と各製造工程でのトップレベル生産技術が漢方製剤の品質を支えている。最後に、日本の漢方薬産業から成功の経験を参考して、我が国の漢方薬産業の特徴と結合して、我が国の漢方薬産業の存続と発展を展望してみる。我が国の漢方薬産業はグローバルカのカギを握る取り組みとして、中薬を未来に伝えるという目標を持つ。
キーワード:漢方薬 生産研究 品質管理 経営 特許保護
目 次
要 旨
中文摘要
はじめに-1
第一章日本の漢方薬の略史-2
1.1戦前までの漢方薬の略史-2
1.2戦後の漢方薬の略史-3
第二章日本における漢方薬の生産と管理-4
2.1漢方薬の生産-4
2.1.1植物生薬の栽培-4
2.1.2製剤-4
2.2日本企業の漢方薬管理-5
2.2.1企業の生産概況-5
2.2.2漢方薬の品質管理-6
2.2.3漢方薬の研究開発-7
第三章日本における漢方薬の販売と保護-9
3.1漢方薬の経営-9
3.1.1漢方薬の販売状態-9
3.1.2漢方薬の取扱管理—龍角散の爆買を例にして-9
3.2漢方薬の特許保護-11
3.2.1漢方薬の登録管理-11
3.2.2漢方薬の特許保護-11
第四章日本の漢方薬の成功に得る啓示-13
4.1 生産の標準化-13
4.2 販売と保険診療の結合-13
4.3 新薬の開発と中西结合製剤の開発-14
4.4 特許先行の戦略-15
終わりに-16
参考文献-17
文献概要-19
謝辞-22