要 旨
本論文は、日本における夫婦別姓制度の可能性を予測することを目的としている。主に、日本では古代から現在に至る婚姻の中においては、アンケート調査の結果に基づきながら、日本社会の夫婦別姓に関する諸問題、特に夫婦別姓が行われなかった原因を探求した。また、夫婦別姓を推進してゆくために様々な障害の検討について試みた。
まず、日本における氏姓制度の歴史を説明した。氏、姓、苗字という言い方のそれぞれの起源と使い方を考察した。次に、「夫婦別姓」と「夫婦別氏」が、どちらの言い方が適当か否かという問題について分析を行った。また、日本における夫婦別姓制度の異論をめぐて、日本の法律上では、夫婦別姓から夫婦同姓への過程、更に夫婦同姓から出る問題などを明らかにした。最後に、東京圏の大学に在籍する日本人の大学生を対象にアンケート調査を実施し、現在の日本人の大学生の夫婦別姓制度に対する態度や考え方などを分析することによって、日本の夫婦同姓の歴史の研究を踏まえ、将来日本における夫婦別姓制度を推進する可能性を予測しようとした。
キーワード:夫婦別姓 夫婦別氏 氏姓制度 異論 障害 推進可能性
目 次
要 旨
中文摘要
はじめに-(1)
第一章-日本における氏姓制度の歴史-(3)
1.1 氏、姓、苗字-(3)
1.2 夫婦別姓か、夫婦別氏か-(4)
第二章-日本における夫婦別姓制度の異論-(7)
2.1 夫婦別姓から夫婦同姓へ-(7)
2.2 夫婦同姓から出る問題-(8)
第三章-夫婦別姓についてのアンケート調査-(9)
3.1 アンケート調査の概要-(9)
3.2 アンケート調査についての分析-(10)
3.3 まとめ-(20)
おわりに-(22)
参考文献-(24)
文献概要-(25)
謝 辞-(27)