要旨
近来、日本で大きな社会問題になっているものの一つに「待機児童の増加」がある。「待機児童」というのは、保育所へ入所申請をしているのに、施設定員を超過する等の理由で入所出来ない状態にある子供のことだ。とくに0歳児から3歳児の児童や4月ではなく、途中入所を希望する場合が入所困難とされている。現在待機児童は全国で、45,000人ほどいると公表されている。しかしそれの多くは首都圏などに集中していて、過疎化が進む土地には見られず、地域格差としての問題にもなっている。
今日の不況で、共働きをしたい親たちが、この問題で大きく苦しめられている。女性が働いて、待機児童がいるので、育休を延長せざるをえないママや新たに働きたくても働くことができないママが増加して、これは社会問題となっている。現在、厚生労働省の発表では2017年に保育ニーズがピークに達するとされている。生活費を稼ごうにも、まだ幼い子供を預ける場所が無い。
核家族化 が進み、親世代に子供を預けることができない点も原因の1つとなる。2015年段階で、児童のいる世帯のうち79%が核家族世帯となっている。このうち1人親世帯は7%と年々増加の傾向にある。これらの状況が重なり、子供を預けなくては働けない家庭が増えている。しかし、保育関連施設や保育士が不足しているため、待機児童が受け入れることができないとして入園待ちをしているのである。
本稿は待機児童の定義、原因、影響などの方面から論じた。政府や社会なども様々に努力しているが、その一時的に目標達成したとしても、さらにそれをずっと継続させるための努力も必要になってくる。そんな子供たちが元気にのびのび育つようにするためにも今後も待機児童問題には積極的に立ち向かっていく姿勢が求められる。
キーワード:社会問題 保育所 待機児童
目次
中文摘要
要旨
はじめに-1
一、待機児童について-1
二、待機児童問題の原因-2
1 保育制度-2
2 保育所と保育士-3
3 環境変化の影響-4
三、 待機児童問題解消の方法-5
1待機児童の解消方法-5
2待機児童問題を未然に防ぐ方法-5
終わりに-6
参考文献-10