要旨
1639-1853年、カトリックの平等・開化の思想が日本幕府の統治に脅かすことを防ぐために、日本は鎖国令を相次いで発表し、同時に、海禁の時代に突入した。海禁政策の実施によって、海難事件が頻繁し、そして漂流現象も起こした。
“漂流”は日本が鎖国時代における特殊な社会現象で、漂流民という観点から、鎖国期間における日本の対外政策を見ることは、特別な意義がある。
江戸時代の日本の国民にとって、“漂流”は鎖国という背景下における外部との連絡を保つ有効な方法であった。
ほとんどの漂流事件は、漂流記という形で記録されていたので、当時の日本の統治者に外部を知る手段を提供した。
本稿では、漂流事件と漂流記を中心にし、鎖国時代の日本がこの特別な手段で、外部と交流し、そして鎖国体制の下でも、他国と触れ合い、鎖国の環境の下で世界を知り、他国の経験を参考し、その中から経験や教訓などを吸収し、更に効果的な措置を取り、日本が鎖国中における開放性について研究した。
キーワード:鎖国 キリシタン 漂流民 漂流記
目次
中文摘要
要旨
1.はじめに-1
2.江戸時代における鎖国政策について-2
2.1 鎖国の歴史の背景-2
2.1.1江戸時代におけるカトリック教の伝わり-2
2.1.2カトリック教の日本各地における展開-2
2.1.3鎖国の発端-3
2.2-鎖国政策下の日本-4
3.漂流民の発生-5
3.1 「漂流」の発生-5
3.2 漂流事件と「漂流記」-5
4.日本の漂流民が助けられた事例-7
4.1中国政府が日本の漂流民を救助した事例-7
4.2ロシア政府が日本漂流民を救助した事例-8
5.漂流事件の考察-11
6.おわりに-12
参考文献-13