要旨:数字としたら、具体的ではなく、ただ一つの記号と思うかもしれないが、実は全くそうではない。とりわけ中国文化を中心としているアジア文化には、一つ一つ数字の中にも豊かな内容が含んでいる。総じていえば、中華民族の従来の知恵を内包しているのである。ずっと中国文化の影響を深く受けていた日本もそうである。たとえば、生活習慣や風習、言葉で数字の使い方を見れば、両国の数字文化に共通性と特殊性があるということが分かる。なぜかというと、両国は一衣帯水の隣国であり、文化上の互いに影響し合い、同化が必然の結果であるから、両国の数字文化の中、共通点があるのは当然である。とはいえ、両国の数字が持つ意味の中、異なるところがあるのは理の当然なものである。なぜならば、両国文化の源は同じであるが、時代が移り変わっているので、両国の数字文化も異なっている。つまり、両国の数字文化はいつも同じところもあれば、異なるところもある。人々の交際する場合、文化の共通点によって両国人民の交流を促すことができる。それは私たちが喜んで見たり聞いたりすることである。しかし、文化の異なるところによって、いくつかの誤解が生ずるかもしれない。中日人民も迷惑になる。その点は私たちが考えなければない。本文は両国の数字文化の相違点を研究することを目標として、それから中日文化の研究の参考になって、異文化コミュニケーションのなかでカルチャーギャップによる誤解と衝突を上手に免れたり克服したりすることができると思う。
キーワード:数字観 奇数 偶数 民族心理
目次
中文摘要
要旨
はじめに1
1、中国の偶数の文化 1
1.1、偶数の好きな中国人1
1.2、安定を代表する「四」につて2
2、日本の奇数の文化‥3
2.1、奇数の好きな日本人3
2.2、神秘な数字「三」について 3
3、日本人の好きな偶数「八」と中国人の好きな奇数「九」4
3.1、「八」をめぐて4
3.2、「九」について6
4、中日の数字文化における民族心理··7
おわりに8
参考文献9
謝辞 10