要旨:第一次世界大戦後の経済恐慌により、昭和に入ると社会状況が急転直下し、大勢の失業者が出現し、労働者への弾圧、戦争の怖さなど人々の心に影を落とした。この社会状況への不安を抱える一方、資本主義は人間の自己疎外を推し進め、人間性は分裂の危険に陥った。このような不安定な状況は昭和の文学に大きな影響を与えた。そんな時代背景に、無頼派と称される文学流派が誕生し、その代表作家は太宰治という人物である。氏の代表作は『人間失格』である。この本から、無頼派要素が読み取れ、人間が一体どんなものかという疑問を抱くなら、この本を読むといいだろう。人間はそう簡単なものではないということに気がつくと思う。この本を読むたびに違う感想が湧いてくる。これもこの本の魅力的なところだった。そういう理由で、論文執筆に当たって、この本を選び、皆と一緒に太宰治の繊細な名作を解読し、無頼派文化について探っていきたいと思う。
キーワード:無頼派文化;太宰治;自殺
中文摘要:由于第一次世界大战的消耗,日本经济陷入恐慌,昭和年代后更是急转直下,大批失业者出现。对劳动者的弹压,对战争的恐怖,给人民的心理造成了很大的创伤。一方面怀抱着对社会的不安,另一方面,面对资本主义的掠夺,民众思想一时陷入了两难的境界。这种极不安稳的状况对昭和时期的日本文学产生了重大的影响,出现了悲剧文学。其中,以无赖派文化为代表的作家太宰治的作品《人间失格》更能凸显此时人性的动荡。该书充分展示了无赖派文化的魅力,对人们理解和解读人性有一定的启示。本文旨在以《人间失格》为中心,解读当时社会状况的同时,进一步探寻无赖派文化,帮助读者体会无赖派文化作品的独特魅力。
关键词:无赖派文化;太宰治;自杀
目次
要旨
中文摘要
はじめに-1
第一章 無頼派の誕生と繁栄-3
1.1無頼派文化の社会背景-3
1.2社会現状と民衆の思想について-3
1.3無頼派文化を中心する戦後文化の繁栄-3
1.4無頼派文化の現実表現-4
第二章 太宰治の登場-5
2.1太宰治の生い立ち-5
2.2太宰治の家族-6
2.3太宰治の代表作-6
2.4太宰治の結末-6
第三章 『人間失格』への解読-8
3.1『人間失格』における心理描写-8
3.2人間の本質-8
3·3罪意識と自殺-9
3·4作品と作者自身の関係-9
第四章 『人間失格』に見る無頼派の典型要素-10
4.1 主人公について-10
4.2 道化につて-10
4.3 悲しみ-10
おわりに-12
謝 辞-13
参考文献-14