要旨:曖昧表現は日本語の言語表現の中でよく見られた現象であり、一種の文化でもある。曖昧表現はほとんど日本人の生活の様々な方面に関連している。曖昧の意味は完全に中国語の中の曖昧の意味ではないが、独特な日本語らしい味わいがあり、日本人の伝統的な生活態度をよく反映して、全民族の文化特性もよく反映している。日本独特な環境の中に身を置ければこそ、曖昧表現をよりよく理解することができる。婉曲な曖昧表現は一つの重要な要因として、整っている人間関係を保つばかりではなく、大和民族の「和」を構成している。日本語の曖昧表現はこの国の地理、民族心理、美意識、思想哲学などに密接な関係がある。日本語の曖昧言語文化の現れと発展は日本独特な社会と自然条件の影響を受けている。
キーワード:日本語 曖昧表現 文化背景
日本語が曖昧な性質を持つということは日本語の学習者はみんな知っているだろう。これは日本語の言語表現の曖昧表現に表わされる。日本語の曖昧表現が非常に発達し、日本人の生活のいろいろな領域に存在している。日本人はこの曖昧さを好み、無意識にまた巧みにそれを利用している。日本人の言語表現にこの曖昧表現がなければ順調にコミュ二ケーションができないと言える。
では、一体「曖昧」とは何か。
「曖昧」という言葉は、辞書によって、はっきりしないこと、まぎらわしく確かでないこと、という意味である。「あいまい」という言葉はいろいろな領域に使われるが本稿ではただ言語表現における「あいまいさ」、つまり言語表現の曖昧表現を検討したい。言語表現に言った「曖昧表現」は言い表わしたいことは直接的に言わないで、含蓄的な、婉曲的な、また玉虫色の言葉遣いでものを表わす言語表現である。曖昧表現は日本語によく現れる。
日本語の曖昧表現が婉曲であり、含蓄であり、人々に愉快的な、優しい人間関係を保つことができるので、日本人は大好きだ。しかし、多くの外国人から見ればその中に含んでいるエッセンスがなかなか納得できない。
どうして日本人はそんなに曖昧表現が好きなのか、ここでは日本人が平日に無意識に使っている言葉を例にして日本語の曖昧表現とその原因を分析する。