要旨:日本人は、生来基本的に群れをなす習性を持っている。
しかし、日本人のこの習性を研究して初めて、この「不思議な日本人」の国は、地下資源の乏しい小島であるにもかかわらず、世界各国の文明競走において、先頭を切っているとわかるのである。 以上の現象の発生原因は、何であるのか?
最近、何人かの日本研究家が、この課題の焦点を「日本人の特性」という主題に集中してきた。 言うまでもなく、この研究の鍵はこの島国の住民達である。 国家の急速な発展には、人民の数量は重要な要素だが、資質は更に重要な要素である。日本人の多くの特異性において、最も顕著な点は、他の民族にはあまり見られない集団観念と帰属意識である。
日本の近年のアニメーションにおいて、このような団体意識と連帯感が顕著に表現されてきている。 「NARUTO」におけるナルトとサスケの絆、大蛇丸と自来也の絆。 「ONE PIECE」におけるルフィーと船員達、エース、シャンクスとの絆。 「BLEACH」における黒崎一護と隊員の絆。 更に「テニスの王子様」におけるメンバーのチームの勝利。仲間が負けたら、自分が必ずその失点を取り返す精神。
以上のように、日本人はいつも団体で目標を実現する。仲間を絶対に見捨てない。この絆の魅力はとても注目を集める。これも日本という極めて狭い土地の国が、世界の強国になれる秘密であろうか?
本論文は、アニメーションを中心として日本人の団体意識を調査するものである。 更にこの連帯感は日本社会に対していかなる影響をもたらすのか、という点も追究する。 以上の問題を研究して、日本人の性格を明らかにしていきたい。 中国が学ぶべきものは何であろうか?客観的に日本人の団体意識を探ることにより、日本人独特の「絆」意識を学び、もって中国社会に対する警鐘としたい。
キーワード:団体意識、絆、アニメーション
目次
要旨
中文摘要
1.日本人の団体意識や連帯感1
1.1団体意識とは
1.2 日本人の団体意識
1.2.1日本人の団体意識を示す現象とその起源
1.2.2日本人の団体意識と高度成長
1.2.3 20世紀末、21世紀初日本アニメの発展傾向
1.3団体意識の表現形式としての絆
2. アニメーションに見られる団体意識について.2
2.1「NARUTO」におけるナルトとサスケの絆、大蛇丸と自来也の絆、忍者のチームワーク
2.2「ONE PIECE」におけるモンキー·D·ルフィと船員たち、エース、赤髪のシャンクスとの絆
2.3「BLEACH」における黒崎一護と隊員の絆
2.4「テニスの王子様」における友情の絆
3.日本人とアニメーション.4
3.1 アニメーション大国としての日本
3.1.1サラリーマンと学生による高い支持
3.1.2重要産業としてのアニメーション
3.1.3日本のアニメーションの諸外国への影響
3.2日本のアニメーションにおいて団体意識が著しく描かれる理由
4. 団体意識のマイナス面7
4.1 視野狭窄
4.2 排他性と党派主義
4.3 世間体への配慮と孤立への不安
4.4 集団行動と個人行動における罪悪感の相違
5.団体意識に見る日本人と中国人の相違9
6.結論9
注10
参考文献11
謝辞.12