要旨:日本料理は三千年あまりの発展の歴史がある。もともとは中華料理の伝統的な調理方法を参考にしていたが、その後西洋料理からも影響を受けた結果、生、蒸す、煮る、揚げる、焼くという調理方法が中心になった。これは、伝統的な調理方法から先進的な流派へ転向してきたということである。
飲食文化は日本文化の重要な部分であり、日本料理はその食文化の中心である。現在、日本料理については、日本料理の特徴、調理方法、調味料、食文化、および中国飲食文化との比較など、さまざまな研究があるが、その中で伝統的日本料理と日本人の自然と健康に対する考え方を考察する研究は少ないように思われる。本稿では伝統的日本料理を材料として、自然と健康との両方面から日本人が自然美と健康美という美意識を持っていることを実証するつもりである。さらに日本の料理文化を分析することで、日中両国の文化交流を促進するつもりである。
キーワード:料理 美意識 伝統 自然美 健康美
目次
要旨
中文摘要
1. はじめに1
2.先行研究1
3.伝統的日本料理について2
3.1日本料理の意味
3.2伝統的日本料理とは何か
3.3日本料理の特徴
4.日本人の美意識について4
4.1日本料理における自然美について4
4.1.1食材の季節感
4.1.1.1旬の食材
4.1.1.2食材の飾り付け
4.1.2食器の季節感
4.1.2.1食器の形
4.1.2.2食器の柄
4.2日本における健康美について7
4.2.1調理
4.2.1.1淡泊な味付け
4.2.1.2醤油
4.2.1.3分量の少なさ
4.2.2食材について
4.2.2.1食材の選び方
4.2.2.2食材の新鮮さ
4.2.3生料理について
4.2.4食材の組み合わせ
5.終わりに11
参考文献12
謝辞13