要旨:日本人以上に犬をそんなに愛する民族は存在しないかもしれない。日本人は犬には深い心のつながりがあるといわれている。日本人は犬と性格上で同じことがある。犬の性格をいえば、忠実と勇敢という方面が目立っている。それは日本人の昔からの武士道精神とぴったり合う。それに対して、われわれの中国人は犬に対する気持ちが微妙である。日常会話では、犬を話題としてお互いにからかうことが頻繁である。そのような現象は日本人の間では全然見えないのではないだろうか。本稿では、数多くの方面で中日両国人民の犬に対する態度と感情の違いを示したいと思われる。
犬に関する中日文化について、その間に差異点がたくさん存在することは当たり前のことであろう。主に以下の方面のとおりに深く研究したいと思う。本稿では、まず第一に「犬」民俗の発端と伝承について述べる。次に中日両言語における「犬」族語の比較を通して分析した。最後に、映画やテレビ、文学作品の中の両国人民の犬に関する気持ちの比較(忠犬ハチ)を概説した。私のささやかな努力によってすこしでも中日両国人民の犬に対する態度と感情上独特な表現の違いを示すと同時に、ある面で日本文化をいっそう深めている。
キーワード: 犬に関する中日文化;犬民俗;犬族語;感情上独特な表現
目次
中文摘要
要旨
第1章 はじめに-1
1.1 犬と人間の絆-1
1.2 本研究の目的-1
第2章 「犬」民俗の発端と伝承について-3
2.1 犬の起源-3
2. 2 犬民俗の伝承に見られる独特の「犬」文化-3
2.2.1 犬文化と日本武士道精神のつながり-3
2.2.2 日本人の犬族観-3
2.2.3 中国人の犬族観-4
第3章 中日両言語における「犬」族語の比較-5
3.1 言語における犬-5
3.2 犬族語-5
3.2.1 犬に関する言葉-5
3.2.2 犬に関する慣用句-6
3.2.3 中日文学作品における「犬」族語-6
3.3 中日「犬」族語の差異のまとめ-7
第4章 犬を描く映画と犬を飼うことについての中日比較-9
4.1 映画、ドラマにおける犬のイメージ-9
4.1.1 忠犬ハチの感動実話-9
4.1.2 中国の映画、ドラマにおける犬-9
4.2 日常生活で犬を飼うについて-9
第5章 おわりに-11
5.1 本研究の独特な所-11
5.2 本研究の意義と欠点-11
5.3 今後の展望-11
参考文献-13
謝 辞-14