要旨:両国は二千年前から友好な交流を展開しているものである。中日同形の漢字は両国の文化交流の成果として今まで中日両国の国民に広く使われているといえる。また、中日両国の日本語学習者にも中国語学習者にも学習上に便利さをもたらすことと言うまでもない。その反面、中日両国の文化や人々の考え方に存在している差異なので、中日両国語の漢字の形は同じものの、漢字の意味もある程度ほど違うわけである。さて、同形の漢字は意味から見れば「同形類義語」と「同形異義語」に大別される。中国人の日本語学習者にとっては日本語の「同形異義語」より「同形類義語」のほうが簡単にマスターできないであろうと思われる。いつ、どのような場合に、誰かの相手に対して、どんな語感を持ち、適当に使用できるか、ということは中国人の学習者の困惑とされる同時、興味深い課題となると考えられる。そのため、本研究の重点は意味や語感などから中日の「同形類義語」の差異を考査することに置かれる。代表的な実例を挙げて中日対照の方法を利用して中日両国の文化の言語上に反映されている特徴と差異を掲示する。
キーワード:同形異義語 中日 意味 語感 差異
中文摘要:中日两国从两千多年前就展开了友好交流.中日同形汉字词作为两国文化交流的成果,被两国人民广泛地应用。确实给两国的语言学习者带来了很大方便.由于两国文化与人们的思维方式的不同,虽然汉字的字形相同,但意思在某种程度上却不同.从意思上来看,中日同形词可以分为同形类义词和同形异义词.对于中国的日语学习者来说,同形异义词要比同形类义词更容易掌握.在何时,何种场合下,视对方的身份,应该采取什么样的语感,能否恰当地运用这些词,使中国的日语学习者感到困惑,同时又是很有研究价值的课题. 因此,本论文的研究重点放在从意思和语感来考察中日同形类义词的差异.通过查阅资料,举出大量具有代表性的实例,采取中日对照的方法,来揭示中日两国在语言上反映出的特征与差异.
关键词:同形类义词 中日 意思 语感 差异
中日両国は二千年前から友好な交流を展開しているものである。中日同形の漢字は両国の文化交流の成果として今まで中日両国の国民に広く使われているといえる。また、中日両国の日本語学習者にも中国語学習者にも学習上に便利さをもたらすことと言うまでもない。その反面、中日両国の文化や人々の考え方に存在している差異なので、中日両国語の漢字の形は同じものの、漢字の意味もある程度ほど違うわけである。
さて、同形の漢字は意味から見れば「同形類義語」と「同形異義語」に大別される。つまり、「同形類義語」とは形が同じで意味の類似する言葉である。「同形異義語」とは形が同じで意味が違う言葉である。したがって、いつ、どのような場合に、誰かの相手に対して、どんな語感を持ち、適当に使用できるか、ということは中国人の学習者の困惑とされる同時、興味深い課題となると考えられる。それに、中国人の日本語学習者にとっては日本語の「同形異義語」より「同形類義語」のほうが簡単にマスターできないであろうと思われる。そのため、本研究の重点は意味や語感から中日の「同形類義語」の差異を考査することに置かれる。