要旨:敬語は日本文化特徴の一つで、人間関係に欠くべからざる潤滑油である。適当な敬語を使うと、人と人とのコミュニケーションが順調に進行し、人間関係や、上下関係が順調に進む。敬語は日本語に一番難しい部分と言われ、日本人でさえうまく使えない人がいる。日本語を勉強する人に対して、敬語は重要な欠かせないもので、また直面する一つの難点でもある。敬語そのもの勉強だけでなく、最も重要なことは、敬語の勉強を通じて、日本の文化、人間関係、さらに日本人の言語心理を正しく把握することが大切です。
敬語の分類について、今までいろいろな研究がなされてきたけれど、いろいろな考え方があって、まだ、統一されていない。今日最も広く使われている代表的なのは、「尊敬語」、「謙譲語」、「丁寧語」その三つに分けられる三分法である。また、文化審議会国語分科会の敬語小委員会は、これまで3分類(尊敬語・謙譲語・丁寧語)だった分類法を、謙譲語と丁寧語を細分化し、それぞれに丁重語と美化語を加えて、5分類(尊敬語・謙譲語・丁重語・丁寧語・美化語)にする指針案をまとめた。相手や状況、場面などの相違によって、使う敬語の種類 は変わっている。 もちろん、それぞれ使い方も違う。
周知のように、日本社会は年功序列また礼儀を重視する社会である。日本人は日常生活の中で上下、尊卑、老幼をはっきりさせ、そして、それにより、自己の集団への行動基準とするのである。これが最も反映されているのは敬語表現に他ならない。各種場合とその時々の位置関係(上下関係、親疎関係などを含む人間関係)を考慮して、適切な敬語表現を使うことが肝要である。
敬語は日本語の中でかなり重要な地位を占めている。敬語の使い方と敬語が礼儀及びコミュニケーションの中で果たす役割を研究することが必要だと考えている。
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