要旨:鴨長明が書いた『方丈記』は清少納言の『枕草子』、吉田兼好の『徒然草』と並んで日本古典文学の三大随筆と言われ、日本古代随筆の最高達成を代表している。
『方丈記』は仏教的無常思想を基調とし、作品の前半は悲惨事と人心の動揺を列挙し、これらの災厄から無常の世を慨嘆している。後半は一転して隠居生活と自分の内心世界に向かい、悠々自適の閑居のさまを語る。作品は人生無常、厭離穢土の仏教無常思想に貫かれている。
作者が無常思想を形成したのは必然だと言ってもいい。作者の人生経歴、時代背景などの要素と深く繋がっている。本論文は、鴨長明の一生と時代背景の分析を通じて、『方丈記』中の無常思想を考察している。そして、作品が現れている無常思想の分析を通じて、日本人の無常観を理解ことができ、引いては日本文化を一層理解できると考える。
キーワード:『方丈記』；無常思想；形成の原因
摘要:鸭长明所著的《方丈记》和清少纳言的《枕草子》、吉田兼好的《徒然草》一同被誉为日本古代三大随笔，代表了日本古代随笔的最高成就。
《方丈记》以无常观为基调，前半部分列举了悲惨世事和人心的动摇，从平安末期的“五大灾厄”出发感叹世事无常，后半部分由社会现实转向了隐居生活和内心世界，描述了悠闲自得的隐居生活。人生无常，厌离岁土的佛教思想贯其始终。
作者无常思想的形成可以说是必然的，与其人生经历和其所处的时代背景有着很深的联系。本论文将通过对鸭长明的一生及他所处的时代背景的分析，来考察《方丈记》中的无常观思想。通过对《方丈记》中体现出来的无常观的研究，以期对日本人的无常观有更深的了解，从而对日本文化能有进一步的认识。
关键词：《方丈记》；无常观；形成原因
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