要旨:既婚女性による労働力市場へ参入は、ここ数年来、日本女性の就職の顕著な一特徴である。世界的見地からすれば、日本の女性の労働力市場の参与率は長らく比較的低水準にある。国際競争の激化や、経済の長期的低迷の下で、衝撃を受けた労働力市場では、「終身雇用制」と「年功序列制」を代表とする日本的な雇用システムが動揺し始めており、企業は長期雇用労働者を減少させ、女性の非正規労働者へ就職の機会をあたえている。日本の労働力市場への女性進出が増大化するに連れて、ますます多くの日本女性は家を出て会社に入り、就職に走る傾向がある。しかし、日本女性の労働形態は主にアルバイトなどの非正規労働であり、労働市場の周縁的立場に置かれている。
女性の非正規労働は男性の正規労働市場と隔てられており、給料のレベルには大きい格差がある。それゆえ、日本はいまだに世界でも依然として男女給料格差が最大である国家の1つである。
本論は、1990年バブル経済後の日本女性の就職問題を研究し、日本の働く女性を研究対象として、現代日本社会にある性別役割意識、M型などの角度から、日本女性の就職現状、特徴を考察するものである。日本女性が政治、経済、文化などの諸分野でいかなる役割を演じているのか、いかに働いているのかという点に注目する。それも従来の研究者が重視しないところである。更に、国家的政策の方面から就職に与える影響を分析し、日本女性の就職問題に立体的、多面的な認識を得ることを期待する。日本社会が女性の就職の促進を検討する過程において、中国女性の就職問題の解決に有効な啓示を探る。
本論において明らかにしたいことは、以下の四点である。
第1に、1990年以降における女性の就職状況を分析する。第2に、女性の就職意識の変化と諸分野における役割を呈示する。第3に、日本政府の対策とその効果を述べる。第4に、日本女性の就職状況をまとめて、わが国の女性就職を促進する方法を考える。
キーワード:女性労動 性別役割意識 M型 育児介護休業法
摘要:已婚妇女走进劳动力市场 ,是近年来日本妇女就业的一个显著特点。从世界范围内来看,日本女性的劳动力市场参与率一直处于相对较低的水平。但是近年来,在经济长期低迷、国际竞争激化的背景下,日本的劳动力雇佣市场遭受了巨大冲击,以“终身雇佣制”和“年功序列制”为代表的日本式雇佣体系开始动摇,企业开始减少对正规劳动者的长期雇佣,以女性劳动者为主体的非正式劳动者得到了更多的就业机会。随着日本劳动力市场“雇佣的女性化”,越来越多的日本女性走出家庭,进入社会劳动就业。但是,日本女性的劳动就业形态是以打零工等非正规劳动为主,在劳动力市场中位于边缘性地位。日本女性非正规劳动者和男性正规劳动力市场是隔离的,与男性正规劳动者在工资水平和雇佣保障方面的差距很大,因此,日本至今仍是世界上男女工资差距最大的国家之一。
本文以1990年泡沫经济后日本女性的劳动就业问题为主要研究内容,以日本女性雇佣劳动者为主要研究对象,从当代日本社会普遍存在的社会性别分工规范的视角,描述当代日本女性劳动就业的现状、特征。从社会政策层面对影响女性就业的因素进行分析,以期对日本女性的劳动就业问题有一个立体的、全面的认识,以求能做出相对客观的评价。在探讨日本各方面为促进女性就业的过程中,获得有利于解决中国女性就业问题的启示。本文第一部分先分析日本女性就业情况;第二部分显示女性就业意识的变化和在各领域的作用;第三部分讲述日本采取什么措施及其效果;第四部分,总结日本女性就业情况并考虑促进我国女性就业的方法。
关键词:女性劳动 性别角色意识 M型 育儿护理休假法