要 旨: 中国語にも日本語にも婉曲表現という言語現象は大量に存在している。婉曲表現とは、双方が不快感を引き起こすような言葉をさけるために、間接的な表現によって、伝えたいことを表現したり、情報を伝達し合ったりすることである。
しかし、中国と日本では、婉曲表現の表現様式に相違点があるということは言うまでもない。そして日本語学習者は、この日本語の婉曲表現をきちんと把握しなければならない。そうでないと、コミュニケーション上の誤解を引き起こす恐れもある。
本稿ではまず婉曲表現の概念を解明した。それから、日中両国の日常生活における婉曲表現の使用を断り表現、命令表現、依頼表現といった面からまとめてみた。また、両国語における婉曲表現の様式上の相違点を音声や語彙、修辞手段から対照して分析してみた。同時に、その差別をもたらした要因について、日中両国語のそれぞれの特徴や地理的要素、文化的背景などから考察したのである。
キーワード:婉曲表現、使用、様式上の相違、要因
摘 要:中日语言中都大量存在婉曲表现这种语言现象。婉曲表现是为了避免说话双方发生不愉快,而采用间接委婉的方式来表达想法,传递信息的一种语言使用方法。
但是,中国和日本在两国语言中的婉曲表现形式又各有不同。日语学习者必须准确地掌握日语中的婉曲语,否则会引起交流上的误解。
本文首先阐明了婉曲语的概念,然后分别从拒绝表现、命令表现、请求表现等三个方面考察了中日两国日常生活中婉曲语的使用现状。然后,通过对音声、词汇、修辞手段等的对比来分析了中日两国婉曲语表达方式的异同。最后,为了明确产生这种差别的原因,本文主要从中日两国各自的语言特征以及地理环境、文化背景等方面进行了阐述。
关键词:婉曲语;使用现状;形式上的差别;主要成因