要旨:1943年にアメリカのジョンズ・ホプキンス大学の児童精神科医であるレオ・カナーが「早期幼児自閉症」を報告した。カナーは、「聡明な容貌、常同行動、高い記憶力、機械操作の愛好」などを特徴とする一群の幼児に対し、「自閉」という言葉を用い、「自閉症」と名づけたのである。自閉症児について、カナーは「先天的な知的障害があるわけではなく、心を閉ざしているだけであり、本来は聡明なのだろう」と考えた。カナーの報告した子どもたちは、現在の低機能自閉症に当たるとされる。
1944年に、オーストリアのウィーン大学の小児科医ハンス・アスペルガーも共通点がある一群の子どもたちのことを報告した。彼はアスペルガー症候群の最初の定義を著した。アスペルガーの報告した子どもたちは、現在の高機能自閉症に当たるとされる。
1960年代後半、イギリスのモズレー病院のマイケル・ラターによって、自閉症は先天性の脳障害だという説が発表された。現在でも自閉症の原因は諸説あるが、主流の説はラターの説が元となっている。ラターによる脳障害説以降、自閉症と統合失調症はまったく違う障害である事が分かってくる。
1981年に、自身にも自閉症の娘がいるモズレー病院の医師ローナ・ウィングが、「アスペルガー症候群:臨床報告」を発表して、アスペルガーの論文を英訳して再発表し、高機能自閉症の存在を広く知らせた。またアスペルガー症候群という用語を初めて導入した先駆的なもので、精神医学界に大きな影響を与えた。
自閉症が半世紀ほどの歴史しかない。日本では更に歴史は浅く、誤った認識が今なお続いてる、自閉症児は重度の引きこもり、親の虐待、愛不足により発症で、本人の努力で治る病気等々が軽視されていた。歴史が短いながら、自閉症は重度で1000人に3人で、軽度も含めると100人に1人と言われている。もっとも児とも発症率が高い障害だ。それにもかかわらず、原因がまだよく解っていない。また、療育論も十分に確立していない。原因を解明し、療育論を確立し、予防法を見だすことがこの研究の中心である。
キーワード:自閉症児 低機能自閉症 高機能自閉症
摘要:1943年,美国霍普金斯大学精神科医生利奥·卡纳(Leo Kanner),发表了一篇名为《早期幼儿自闭症》的报告。有着“聪明的容貌、行为异常、高记忆力、喜爱机械操作”等一系列特征的幼儿,卡纳用了“自闭”这样一个词来形容,对他们运用了“自闭症”这样一个名词。卡纳认为“自闭症并不仅仅只是一种先天上的认知障碍,而是患者将自己的心关闭了,在后天的生活中他们可能会变聪明”。在卡纳报告中所指的孩子们,被认为是我们现在所说的低机能自闭症患者。
1944年,奥地利维也纳大学的小儿科医生汉斯·阿斯伯格(Hans Asperger)也对有着一系列共同点的孩子进行了报告,他是阿斯伯格综合症最早的定义者。在阿斯伯格报告中所指的孩子,被认为是我们现在所说的高机能自闭症患者。
1960年后,意大利Mosley医院的迈克尔・路特发表(Michael Rutter)了“自闭症是先天性的脑障碍”这样一个说法。虽然现在对于自闭症的原因有着诸多的说法,但主流的说法是路特的说法。自路特提出脑障碍说法之后,人们认识到自闭症和综合失调症是完全不一样的。
1981年,自身就有一个自闭症女儿的Lorna Wing医生,发表了《阿斯伯格症候群:临床报告》,并将阿斯伯格的论文通过英文翻译再次发表,使得高机能自闭症被人们广泛的知道了。而且她最先导入运用了阿斯伯格症候群这样的用语,给与了精神学界重大的影响。
自闭症只有半个世纪不到的历史,在日本,自闭症的历史更加短暂,现在,人们依然保存着对自闭症的错误认识,人们认为自闭症儿童是重度闭居,父母的虐待,关爱不足等原因产生的,而个人在治疗中的努力也被人们忽略了。虽然自闭症的历史短暂,但是严重的话,每1000人中就有3人患有,轻度的话,每100人中就有1人患有。而且,治疗的理论还没有完全的建立起来。所以原因的解释说明、治疗理论的建立、预防方法的寻找将是我论文的研究中心。
关键词:自闭症儿童 低机能自闭症 高机能自闭症