【要旨】北野武は日本であれ、世界でであれかなり名高い映画監督である。彼の映画に貫いてきた暴力という決して無視できない要素があり、それにその暴力には美学的価値もかなり高いという。北野武の映画に関する研究を通して、北野武その人、また映画の価値をより全面的に理解することができる。それでは、北野武はなぜ暴力に執着し続けるのか、彼の暴力の原点は何なのか、またどのような要素で暴力を作り仕上げたのか、さらに同じ暴力で評価された中国出身のジョーウー(呉 宇森)監督の映画暴力とはどのような相違点と共通点があるのか、以上は本研究の課題になる。本論は豊富な先行研究を踏まえ、北野氏の暴力の原点、暴力の構成、暴力の比較、暴力における価値観という四つの部分に分けて述べ、北野武の暴力美学を分析した。大量な資料と作品を分析することによって、北野武の暴力について、系統立てて解釈した。特に、暴力の表現手法に関する比較することにより、暴力に込められた真意、すなわち監督の個人的な価値観が分かった。
【キーワード】: 暴力の原点;暴力の構成;比較研究;価値観
【摘要】北野武是一位享誉国际的著名导演。暴力,作为一个无法忽视的重要元素始终贯穿于他的电影中,而且具有很高的美学价值。通过对北野武电影的研究,对北野武其人,以及他的电影价值都会有更为全面的理解。那么,北野武为何如此执着于暴力,他的暴力原点是什么,通过怎样的元素创作出暴力的,以及与同样因暴力而受到很高评价的中国导演吴宇森的电影暴力之间,有怎样的共同点和不同点,以上这些将成为本次研究的主要课题。本论立足于丰富的先行研究,分北野武的暴力原点、暴力的构成、暴力的比较、暴力的价值观四个部分,阐述分析北野武的暴力美学。通过对大量资料和作品的分析,对北野武的暴力进行了系统的解释。特别是,通过对暴力表现手法的比较研究,明白了包含于暴力之中的真意——即导演的个人价值观。
【关键词】暴力的原点;暴力的构成;比较研究;价值观